呪われたカタールW杯・・建設現場の悲惨な状況が明らかに。
サッカーを愛する皆さんこんにちは。
夏丸です。
海外リーグも前半戦を折り返し、あと一ヶ月ほどでJリーグの開幕を迎えるわけですが、
やはり2022年最大のイベントといえば「FIFA カタール W杯」ですよね!
4年に1度の大会の為、世界中で大盛り上がりを見せるW杯ですが、
なんとカタールのサッカースタジアム建設現場において、多数の死者が出ているとの驚くべきニュースが飛んできました!
というわけで今回は、「カタールの建設現場で今何が起こっているのか」について解説していきたいと思います。
1、カタールW杯
W杯史上初めて冬季(11月)に開催されるカタールW杯。
W杯といえば日本でいうところの梅雨の時期である6月~7月にかけて開催される大会の為、今回11月に開催されるのを知って驚いた方も多いと思います。
さらにカタールW杯は2002年に開催された日韓W杯以来20年ぶり2度目のアジア開催!
日韓W杯以来のW杯では、時差の関係で次の日仕事だけど無理して夜中に起きてテレビ観戦していた日本人にとっては朗報です。
ちなみにカタールと日本の時差はマイナス6時間。
日本が昼12時ならカタールは朝の6時です。
また最近ではカタールを含む中東企業がパリSG、マンチェスター・Cなどの欧州クラブを買収するなど、サッカービジネスに本腰を入れ始めた事からも、例年の大会よりも注目度がどんどん増している印象です。
2、死亡者は1万人を超えている!?
ドイツのメディアによるとカタールW杯の開催が決定した2010年から、カタールのW杯に関係する建設現場では約1万5000人の労働者の方々が亡くなっていると報じています。
これは週平均12人亡くなっている計算になり、普通では考えられない事。
カタールW杯はドーハの悲劇で有名な首都ドーハを中心に5都市8競技場で開催され、それに伴い宿泊施設や道路、通院施設、上下水道施設など大規模なインフラ政策も同時進行で行われています。
その為、大勢の労働者の方々がカタールW杯の建設事業に携わっているのが考えられますが、本当に1万5000人の方々が亡くなっているのであれば、これは世界を揺るがす大問題です。
3、お金持ちの国なのに労働環境は劣悪
世界一裕福な国として「カタール」は有名ですが、実は裏の顔が存在しました。
まず2019年度時点でカタールの人口は約285万人となっており、「意外と多い」と思うかも知れませんが、
実はこのうちカタール人は1割ほどで、
あとの9割は南アジア・東南アジアからの外国人労働者となっています。
つまりカタールは近隣諸国から自主的に出稼ぎにきている労働者に大きく依存している国というわけです。
英紙「ガーディアン」の記事によると、
昔から労働者に対する暴行や人権侵害が日常茶飯事となっており、
外国人労働者は強制労働に近い状況に置かれ、権利が侵害されていると報道。
また性的暴行や賃金未払いも横行し、月給も3万円ほどだそうです。
こういった実態が徐々に明らかになり世界中から非難されたことで、カタール政府は1時間あたり170円ほどだった労働者の賃金を上げ、職場環境も改善するといった声明を発表。
しかし2022年時点で、まだ建設現場の問題が報道されている事から、現場の環境が改善されたとは考えにくいでしょう。
4、不審な死が多い
労働者の不審な死が多いのも「呪われたカタールW杯」と囁かれる所以となっています。
国際人権団体「アムスティ」の報告書によると、
適切な調査を行なわないまま「自然死」と決めつけた診断書を、日常的に発行していると指摘。
さらに死亡した労働者の7割は死因が特定されていなかった事実も発覚。
「自然死」や「死因不明」とする事で、労働環境と死因の因果関係をわからなくし、
雇用主、カタール政府に対して保険の支払いや抗議が来ないように仕向けたとの噂があります。
5、サッカー界のレジェンドも苦言
こういった非人道的な労働環境に、
次第にサッカー関係者からも批判や抗議の声が相次いで上がっています。
一部を紹介します。
エリックカントナ 元フランス代表/マンチェスターユナイテッド
正直な話、私は今度のワールドカップにはあまり興味がない
彼らは金のことだけを考え、スタジアムの建設などで多くの人々を危険に晒し、数千人もの死者を出した。
本当に恐ろしいことだ。にもかかわらず、我々はこの大会を祝おうとしている(簡略)
トニー・クロース ドイツ代表/レアル・マドリード
「移民労働者は50度の猛暑の中で何日も休むことなく働かされている。彼らは異常な湿度の中での労働で、水も飲めず、栄養不足に苦しんでいる」
「これらのことは絶対に受け入れられない」
「W杯をボイコットすることはないが、それが労働条件の改善につながるだろうか? 私はそうは思わない」(簡略)
ちなみにFIFAの前会長ブラッター氏はカタールに対し改善を要求していましたが、
2022年1月現在、FIFAはこの問題に対して何の動きも見せていません。
早く実態が明らかになるのを願うばかりです。
まとめ
以上、 「呪われたカタールW杯」についてのblogでした。
「人種は関係ない」「スポーツで差別を無くす」などW杯に使われるキャッチコピーですが、開催される前にこういった出来事が起きているのであれば、元も子もありません。
真実が明らかになりますように。
また新しい情報が入り次第アップしていきます!